ほおら、きみのうしろにも。ほおら、ぼくのずじょうにも。
※ このブログは、仕事と勉強でもう嫌になってたくせに、たまに展覧会に行ったくらいであっさり立ち直り、あの頃大好きだったあんなことこんなことが思い出され抑えきれずに吐露したものです。
無料で血を抜いてくれるサービスを受けたあと、出口で見かけた中々にアンニュい感じのビラが気になり、持ち帰って壁に貼り付けていた。
三菱アルティアムのクエイ兄弟展へ本日行ってこました。
有名な兄弟なのだろうか。そこはかとなく漂うベルメール臭に魅かれて立ち寄ったところ、コマ撮りの映像作品、模型、素描やポスターの展示だった。
クエイ兄弟とは、「主に、ストップモーション・アニメーションの分野で、独特で完成度の高い映像作品を生みだし、カルト的な人気と影響力を持つ」兄弟らしい。ソースはwiki。カルト的ってことはそれほど有名ってわけじゃないのか。と思いきや、ピーター・グリーナウェイに影響を与えた兄弟でもあるらしい。すごーい!
その映像作品の1つに『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』なるものがあり、興奮を抑えられず思わず受付の方に尋ねた。
「こ、この人たちは、シュヴァンクマイエルさんとどのようなご関係ですか?」
答えて曰く、彼の作品を見てのオマージュですよ、とのこと。変な人の変な質問にも動じず対応してくれた受付の方は、「本を頭に載せているのがヤン・シュヴァンクマイエル、彼に頭の中を入れ換えられているのがクエイ兄弟みたいですよ。続きはwebで。」と優しく諭してくれた。
webで見てみたところ、三菱アルティアムの紹介ページに思いっきり「敬愛し影響を受けてきたチェコの映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルへのオマージュ」とあった。それどころか、オープニングイベントのレポートによれば「このクエイ兄弟の映像作品『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』は、日本にシュヴァンクマイエルその人を紹介した点でも重要です。」ですって。
衝撃の事実。つまり僕は受付の方に、「プライスさんって、若冲が好きなんですねー」と言っていたのである。いや言ってないし、他にいくらでももっと良い例えがあるし。思いつかないけども。
そもそもヤン・シュヴァンクマイエルとは。
ヤン・シュヴァンクマイエルは、「チェコスロバキア・プラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、アニメーション作家・映像作家、映画監督。」です。「戦闘的シュルレアレスト(自称)」です。ソースはwiki。
アリス好きが高じてヤン・シュヴァンクマイエルを知り、チェコいアニメに軽くかぶれた程度のミーハーである僕には、それ以上の情報などない。
情報などないが、学生時代の美術の時間にオテサーネクのDVDジャケットを模写して「エロい」「卑猥」「幼女」等の評価を受けた程度には、彼のファンである。
その他、webにあった学芸員さんのお話の中で気になったものをメモっとく。
・デコールとは、映像作品で実際に使った人形などと背景の舞台装置を組み合わせたボックス・アートのこと。
・オテサーネクのプロデューサー、キース・グリフィスとスタジオを設立した。クエイ兄弟とグリフィスは1947年生まれの同い年。
・『シュヴァンクマイエルの部屋』の机の下の本。フィヒテ、ルドルフ2世、ロートレアルモン、カフカ、ネズヴァル、ポー、カレル・タイゲ、ルイス・キャロル、ブルトン、アルチンボルド。
・「ブランドストラップの振付によるバレエを、クエイ兄弟が監督した2000年の映像『砂男』。」→ホフマン?観たい。
・接写レンズ、不自然に速い動き、音楽に合わせて映像を修正。
・米バンド His Name Is AliveのMVにアリスをモチーフにした映像。→ようつべに映像あり。
・その他、ようつべさんにたくさん動画あった。でも今日は寝る。
・動画見て、展覧期間終わる前にもっかい行こう。
眠い。
ねむねむねむむむむむいむい。むん!